Go(Un)Conference(Goあんこ)LT大会 3kg を弊社にて開催いたしました

こんにちは、サーバーサイドWebディベロッパー兼テックイベントプロデューサーの佐々木です。後者は今勝手に名乗りました。カッコつけました。すみません。

さて、弊社ではGoのLT大会として Go(Un)Conference を開催しています。

第1回の様子

第2回の様子

そんなGoあんこですが、去る7/26(木)に第3回となる「Go(Un)Conference(Goあんこ)LT大会 3kg」を開催しましたので今回はそのレポートの記事となります。

今回も当日のハッシュタグの盛り上がりはTogetterにまとめておりますのでそちらも合わせてご覧いただければと思います。

「Goで開発するVUIアプリケーション」 by deadcheat

最初のLT発表は私から。VUIアプリケーションについての発表をさせていただきました。VUIアプリケーションというのはAmazonEchoやLINE Clovaなどのスキルとして、音声端末を介して動作するアプリケーションを指すのですが弊社では既にAlexaスキルをリリースしており、今回LINE Clovaでもスキルを開発しているといったことから今回の発表をさせていただきました。

「Create Payment App using Vue.js + Go + PAY.JP + gRPC」 po3rin さん

続いてのLTは、po3rinさん。決済を盛り込んだWebサイトを作成するためにPAY.JPさんをGoから利用してVueを用いたPAを開発されたお話をしていただきました。普段あまり知見として外に出てこない決済周りの知見に溢れた素晴らしい発表でした。

「context.Context in common Web applications」 izumin5210 さん

3件目のLTはizumin5210さん。通常、キャンセル処理などで利用されることの多いcontext.Contextの、Valueを用いた値の受け渡しというもう一つの面に注目され、その使い所などの解説をしていただきました。

「GoでWebAssembly」from_Unknown さん

続いてはGoあんこ常連のfrom_Unknownさん。今回はGo.1.11で機能追加予定のWebAssemblyを実際に試したお話をしていただきました。
WebAssembly化したほうがいい場合とそうでない場合の切り分けが難しい半面、正しい使いどころでは速度面で非常に有用な機能ではあるので、今後も注目ですね。

「スケーラブルなタスクスケジューラライブラリを作った話」 kawasin73 さん

続いては kawasin73 さん。Goroutineが利用するメモリ量に着目され、メモリ負荷に優しいタスクスケジューラライブラリを開発されたお話をしていただきました。軽量タスクについての知見についてはもちろんのこと、大事な人のために作られたアプリケーションについても心が温まり、とても素晴らしい発表をしていただけました。
kawasin73さんが開発されたライブラリhtaskについてはこちらのQiitaの記事により詳しく書かれておりますのでこちらも合わせてご覧ください。

「OAuth2.0でのAPI認証をGolangで実装する(序章)」 Khigashiguchi さん

続いてはKhigashiguchiさんがOauth2.0でのAPI認証の実装についてお話してくださいました。github.com/RangelReale/osin を利用したOauthサーバーを構築されるお話となる予定でしたが、なんと前日に右手を骨折されてしまい、あくまでも「序章」ということではありましたが、続編への期待が高まる素晴らしいお話でした。

休憩タイム

今回も弊社からピザとお酒のご提供をさせていただきました。社内メンバーからはそろそろ脱ピザ論が湧き出しており、次のイベントからはお食事内容が変わるかもしれません。

「初級者向けGoの落とし穴と解説」 budougumi0617 さん

後半戦最初のLTはbudougumi0617さん。初心者がハマりがちなGoの落とし穴について丁寧な解説をしていただける貴重な発表で、経験のある方からは共感の声が漏れているようでした。
この発表の補講として、ご自身のブログにエントリを書いていただいておりますので、こちらも合わせてご覧ください。
[発表資料]初級者向けGoの落とし穴と解説 #gounco

「An introduction to monitoring Go Application with OpenCensus」 Yuichi Saito さん

続いて登壇していただいたのは、Yuichi Sato さん。APM、アプリケーションパフォーマンス管理の観点から、OpenCensusを用いたGoアプリケーションのパフォーマンスモニタリングについて、深いお話を伺うことができました。開発者としての目線が多い中で、パフォーマンスの観点でのお話はとても貴重でした。

「Go as an aggregator in recommendation systems」 agatan さん

セミファイナリストはagatanさん。リコメンデーションシステムにおけるアグリゲーターアプリケーションの構築と、その運用・スケールについて、wantedlyさんで実際に取りっ組まれている内容を解説いただきました。リコメンドの仕組みについては、Web系のサービスにおいては必須のものとなってきていますので、大変参考になる発表でした。

「強くなくても作ってみるコンパイラ」 kawakami さん

最後の発表はkawakami_o3さん。LispコードをCのコードへ変換するコンパイラ(トランスパイラ)を作成されたお話でした。最後には、所属されているShibuya.lispコミュニティのイベントの告知もあり、会場を最後に温めなおしてくださいました。

終わりに

今回も大盛り上がりのGoあんこでした。振り返ってみるといずれの発表もレベルが高く知見の塊だったなという印象です。僕自身、次回の開催を非常に楽しみにしています。

アイスタイルではGoあんこを始めとしてエンジニア向けイベントの開催に注力し始めることができました。
8月は以下のようなイベントを予定していますので、ご興味のある方、ぜひご参加いただければと思います。

8/23(木) Roppongi.js

こちらは主催ではありませんが、今回場所を提供させていただいております。
JavaScriptを愛する皆さんのためのイベントということで、弊社からもJavaScriptを愛するメンバーによるスポンサーLTをさせていただくことになっているようですので、ご期待下さい!

8/27(月) ○○の質問なんでも答えるピープルNight

以前弊社のテックブログにて、Goの質問なんでも答えるマンという仕組みを作ったことをお伝えしました。
Go導入プロジェクトの増加にともない弊社内にGoの質問なんでも答えるマンが誕生しました
リクルートライフスタイルさんでもJavaScriptの質問なんでも答えるマンという仕組みを開始されているということで、このイベントでこのムーブメントをもっと広げていきたいという気持ちがあり、「○○の質問なんでも答えるピープル」という枠組みの勉強会を開催することにしました。
社内での技術的情報共有方法の一つとして、ご興味のある方や、今現在実際そういった取り組みをされている方のご参加をお待ちしております。

8/31(金) HHVM/Hack勉強会 Vol.2 初心者特集(予)

弊社では最近の技術としてGoやScalaの他にHHVM/Hackを一部で導入しており、HHVM/Hack勉強会という勉強会も主催しています。今回は、初心者向けの勉強会ということで、HHVM/Hackの開発環境構築や、導入部分の話をする勉強会を開催しますので、HHVM/Hackにご興味をお持ちだけれどなかなか始めるところのハードルが高いと感じられている皆さんの積極的なご参加をお待ちしております。

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